角層にこの性質があるために、私たちは日常生活で力仕事ができるのである。例えば春先になって、急にボートを漕ぐと、手に水ぶくれ(マメ)ができてくる。破れると、ただれて痛く、しばらくボートを漕ぐことができない。しかし、それを繰り返しているうちに水ぶくれができなくなってくるのは、角層が厚くなってきて、そこに当る力が皮膚に強く働かなくなるからである。そのため、皮膚の一部に繰り返して力が加わってくると(例えば労働者の手をみるように)、その部分に限局して、とくに角層が厚くなってくる。
[参考情報]
サントリーのスキンケア・ヘアケアの商品
http://www.suntory-kenko.com/skincare/
それをたこといっている。坐りだこ、靴だこも同じで、そのでき方、できる場所によって、このようにいろいろな名がつけられているわけである。しかしこのように角層が厚くなってくるのは、外力によるものだけではない。日光にあたって、日やけしたときでも同じである。角層が厚くなると、光線を散乱して、強い日光のためにうける皮膚の害を少なくすることができるからである。つまり、日やけの予防になるのである。よく、年をとって厚かましくなることを「面の皮が厚い」という。しかし実際にはその反対でこの年頃になると、顔の皮膚は衰えてきて、うすくなっている。このとき、角層の厚さは変わらない。しかし、慢性的な日光曝露を受けて光老化した皮膚は肥厚し、角層も厚くなる。「厚い面の皮」は、光老化による産物である。
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