F2もF1同様、金曜日にテスト走行、土曜日に予選、日曜日が決勝というスケジュールでレースが行われます。参戦当初は、金曜のテスト走行だけでは、本番で勝つか負けるかは予測できなかったのですが、レース経験を積むにしたがい、金曜日の段階で本番の結果が判断できるようになります。自分たちのタイヤのグリップの持続良しあしで、わりともつとか、徐々にタレるかがわかるのです。負けが予測できると、絶望感にさいなまれ、電話口で怖い上司から怒鳴られるのもわかっているので、どんどん憂鬱になります。
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当時のブリヂストンのタイヤは最初のグリップはよかったので、予選でポールポジションはとれたのです。それで先頭で走っているうちにレースが終わってくれないかと願うのですが、やはり勝てません。そのうち、レースの先頭を走っているうちにエンジンが壊れてくれないかとか、タイヤ以外の原因で負けたことにならないかと頭をかすめるようになりました。完璧に負のスパイラルに陥っていたのです。自分たちのタイヤの戦闘力のなさを棚に上げて、なんとひどいことを考えていたのでしょうか。エンジニアとしてとても恥ずかしい話です。
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